誠心会拳法とは?|誠心会拳法

誠心会拳法とは?

誠心会拳法の基本技術体系は「フルコンタクト(直接打撃)」と「護身術」を取り入れ、誠心会拳法独自の技術体系を追及しています。また、創始者 向井良三の教えであり誠心会拳法の指導理念である、『我以外皆師』『己の身体は己で守る』『仁義礼知信厳勇』の精神を礎に、技術だけではなく心の鍛錬も目的とし、社会を生き抜き貢献出来うる人格を育成することを目指しています。
創設者  …  向井良三
発  足  …  1989年
会員数  …  1586名(2023年1月)
支部数  …  27支部・教室


護身を最終目標に

鍛錬を通じて教訓にあるように『己の身体は己で守る』にある精神と肉体の『護身』を最終目標にしています。しかし、『護身』とは、一朝一夕にして成せるものではありません。誠心会拳法は段階をつくり、より多くの人が『護身』を目指せるように練習を行っています。


「護身」「精神」「安全」のバランス

護身を目的とする以上は、護身として最低限の実戦性を持つための『技術』を必要としますが、何人でも練習を続けられるようスポーツとしての『安全性』も考慮し、練習生たちの恐怖心を克服できる『精神面』も配慮しながら、三点をバランスよく同時に高められるよう練習の段階をつくっています。


指導理念

精神(心)と技術(技)と身体(体)の交わりである拳法修業を通じて、己自身を頼りと出来る自己を確立し、互いに尊重し高めあう態度を養い、世の中の「善悪正邪」に対する真の洞察力を育て、自信と信頼をもった社会に貢献し得る人物を育成する事を目的とする。
人は、人として生まれた以上、例外なく人間社会の恩恵を受け生活を営む。そしてまた、その社会の一構成員でもある。

 

会訓「我以外皆師(われいがいみなし)」

年齢、性別、人種、国境を越え、すべての出会いを大切にして相手の人格と能力を尊び、修行を通じて養った洞察力と柔軟な考えをもって、自己に不足するものをまじめに吸収し、自分自身の人格と知識を高めていく姿勢である。
さらに、社会に貢献し、隣人の範となるべく、自己を戒め、真摯な態度で全ての人と接する事と考える。

 

教訓「己の身体は己で守る(おのれのからだはおのれでまもる)」

現代社会は、人間関係から発するストレスや非行やいじめ、不測の天災や事故や病気など、実に多くの問題と不安定な要素をはらんでいる。
教訓の「己の身体は己で守る(おのれのからだはおのれでまもる)」は、狭義には、自分自身にふりかかる、いかなる問題に対しても決して逃げずに直視し、修行で培った健全な精神と身体と技術をもって積極的に解決への努力を行い、自己の人生を切り開いていく姿勢を示す。
また、広義には、周囲の人々にふりかかる問題に対しても他人事と考えず、自身の問題に置き換え、共に考え、解決するために努力を惜しまない事を示す。

 

道訓「仁義礼知信厳勇(じんぎれいちしんげんゆう)」

我らは、人としての五常の徳を学び、重道尊師、刻苦鍛錬の拳法修行を通じてさらに厳と勇を養い、誠心会拳法の真の拳士になるよう努力精進する事を誓います。
【仁】  人には優しく思いやりを
【義】  人道を尽くすを貴び
【礼】  礼儀、礼節を重んじ
【知】  学問に励み知恵を養い
【信】  人を欺かず約束を守り
【厳】  己を厳しく戒め
【勇】  勇気をもって恐れるもの何も無し